エクリン腺とアポクリン腺:ワキガ・多汗症のしくみと対策

エクリン腺とアポクリン腺

・汗腺の種類-エクリン腺

汗腺にはエクリン線とアポクリン腺の2種類があります。
普段「汗をかく」というのはエクリン腺からの汗のことです。
エクリン腺は、体のほとんどの部分に広く分布しています。エクリン線は汗によって熱を放出するためのものなので体の大部分に分布しているのはとても合理的なことなのです。


・汗腺の種類-アポクリン腺

汗腺の一つのアポクリン腺は、人間にはごく限られた部分にだけあります。そのほとんどは脇の下です。
アポクリン腺の役割は、体温の調節ではなく体臭の原因となる汗を生産することです。
多くの動物では仲間同士の確認や異性を引き付けるフェロモンのような役割を担っており、非常に発達していますが人間ではワキガといわれて嫌われています。


・汗腺の数-エクリン腺

汗の大部分を出すエクリン腺の数は、少ない人で約200万個、多い人で約500万個、平均で約350万個といわれています。
すべてのエクリン腺がすべて汗を出しているわけではなく、実際に活動している汗腺は半分程度です。それらの汗腺を「能動汗腺」といい、実際の汗の量はこの能動汗腺の数にに比例します。


・汗腺の数-アポクリン腺

汗といっても体温調節のためには働かないアポクリン汗腺の数は人種によっても個人によっても大きな差があります。一般的に黒人、欧米人に多く、日本人や中国人には好くないといわれています。
日本人がワキガのニオイを嫌うのは、日本人にはワキガ体質の人が少ないことが原因といわれています。


・汗の成分-エクリン腺

汗の成分はエクリン腺とアポクリン腺は違います。
エクリンセンの汗は99%が水です。その他ごく少量のナトリウムと塩素やカリウムやカルシウム、重炭酸イオンなどの電解質、尿素、アンモニアなどが含まれています。汗の成分構造は血漿の成分とほぼ同じです。
発汗は、余分なものを排泄しているのではなく、体にとって必要なものを犠牲にしてでも体温調節を行う機能であることがわかります。


・汗の成分-アポクリン腺

アポクリン腺の汗は、塩分は非常に少ないですが、タンパク質、脂質、糖質、アンモニア、ピルピン酸、色素リポフスチン、鉄分などさまざまな成分が含まれています。
また、その汗はサラっとしておらず粘り気があります。たくさんの栄養があるので菌が増殖しやすく、ニオイを発しやすい汗といえます。

 
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